当院で多く診察する呼吸困難を伴う病気


COPD(慢性閉塞性肺疾患)

長い間タバコを吸われた方におきる病気で、坂道や階段を登ると息が切れることで気付かれます。タバコで肺が壊れ、細い気管支がつぶれやすいため、喘息と同じようにゼーゼーという音が聞こえたりします。

原因のほとんどがタバコであり、COPD患者の90%以上が喫煙者です。

喫煙者の15~20%がCOPDを発症すると言われており、治療はまず原因になるタバコをやめることが一番大事です。またCOPDになった場合は、肺炎予防のためにインフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチン接種、気管支拡張剤使用などが必要です。(COPDは、肺が壊れて起きるため肺炎を起こしやすく、重症化しやすいため。)呼吸をするだけで普通の方よりエネルギーを消費するため体重減少しないように十分な栄養を摂る、リハビリで下肢筋力をつける なども必要です。 吸入ステロイド、在宅酸素なども症状によっては必要になります。

COPDの胸部CT所見

慢性安定期COPDの病期別管理